20251127 国際理解セミナーⅡを実施しました。

 本校では、国際理解教育の一環として教育協定校である台北市大理高級中学校との交流を進めています。その事前学習として、台湾の国際情勢について学び国際理解を深めることを目的に、早稲田大学台湾研究所の松葉隼先生を講師にお迎えし、「歴史から見た台湾~東アジアの国際関係をふまえて~」をテーマとしたオンライン講義を実施しました。

 講義では、青森県知事や高雄市長、むつ市長が台湾で料理をする動画が紹介されました。また、青森から年間2万トンものリンゴが台湾へ輸出されていることや、台湾ではホタテが高い人気を得ていることなど、青森と台湾とのつながりを身近な例を交えて示されました。また、三本木高校の校歌の作詞を佐藤春夫先生が担当していることに触れられたり、台湾の鉄道では五か国語による車内アナウンスが行われていたりすること、両国間の観光客数が日本から台湾へ約130万人、台湾から日本へは約600万人に上ることなど、台湾社会の特徴や日本との関係性について幅広く紹介されました。さらに、台湾の歴史が国際関係の中でどのように形づくられてきたかについても、丁寧な解説が行われました。

 質疑応答では、台湾の屋台文化をはじめ、日本発祥とされる駅弁やおでんが現在も台湾で親しまれていること、さらには台湾有事に関する質問など、さまざまな関心に対して先生から詳しい説明をいただきました。今回の講義を通じて、生徒たちは台湾の文化や歴史、国際情勢について理解を深め、今後の交流活動への意欲をいっそう高める機会となりました。