| 女学校から共学に移る変化の時に、二人の匠によってつくられ、歌い継がれています。 |
1949年(S24)、青森県立三本木女学校が男女共学の県立三本木高等学校に改称されたとき、新しい校歌が必要となり、職員会議で佐藤春夫氏に作詞を、音楽の長谷川芳美先生の恩師大中寅二氏に作曲をお願いすることが決まりました。佐藤勇介校長、長谷川先生、初代生徒会長奥寺郁子さん等の熱意が実り、両氏が引き受けてくださることになりました。
1951年(S27)の新校歌披露の音楽会には、佐藤春夫ご夫妻をお招きしました。その折に十和田湖畔にもご案内、十和田湖の自然の美しさに大変感動していらっしゃいました。それがご縁で2年後の「湖畔の乙女像」建立に大きな力を貸していただくことになりました。
この校歌の言葉どおりに行動できたら、人生に迷いは少ないだろうという気がします。八甲田や奥入瀬渓流を思い浮かべながら歌う度に「いい校歌だなあ!」と、気持ちが晴れ晴れします。一緒に歌いましょう。
(「三高東京会 相談役 五十嵐明子氏による校歌紹介」東京三高会HPより抜粋)
(歌あり)
(伴奏のみ)
◇JASRAC許諾番号 E0407211368
【作詞】佐藤春夫(1892~1964)
和歌山県生まれ。
明治末期から昭和まで旺盛に活動した近代日本の詩人、小説家。艶美晴朗な詩歌と倦怠・憂鬱の小説を軸に文芸評論・随筆・評伝・和歌とその活動は多岐に及ぶ。
小説『田園の憂鬱』、詩「秋刀魚の歌」でも有名。1960年文化勲章を受賞。
【作曲】大中寅二(1896~1982)
東京都生まれ。作曲家、オルガ二スト。
作曲を山田耕作に師事。昭和11年に作曲しNHK国民歌謡として放送された歌曲「椰子の実(詞・島崎藤村)」は広く知られている。「犬のおまわりさん」「サッちゃん」などの作曲家、大中恩の父。
【乙女の像】
あはれ いみじき 湖畔の乙女 ふたりむかひて 何をか語る
紅葉の名所として知られる、青森県の十和田湖。湖畔には、二人の乙女が向かい合った像が佇んでいます。
昭和28年の秋にお披露目されたこの像は、高村光太郎の最後の彫刻作品です。この像の制作を支えた佐藤春夫は、「湖畔の乙女」という詩を紡ぎました。この歌は、後に本間千代子が歌い、全国に知られるようになりました。
三本木高等学校校歌が結んだ縁の象徴とも言える「乙女の像」。三本木高等学校・附属中学校の一員として想いを受け継いでいきたいものです。
【参考リンク】
令和7年度より、高校の緊急連絡メールは、まなびポケットへ移行しております。
生徒を通じて登録用のID・パスワード、簡易版マニュアルは配付しております。
保護者の方は、専用アプリをインストールすれば、プッシュ通知等が使用できます。
保護者部分まなびポケット操作マニュアル20249.27版.pdf