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本校美術部 ストリートピアノに十和田の四季を描く

 アートペイントについて、美術部顧問と部長さんに写真とともに寄稿してもらいました。

美術部顧問 中野渡 静
 7月に本校同窓会長の今泉湧水氏より、十和田八甲ロータリークラブ創立20周年記念事業として十和田市に寄贈するストリートピアノに、三本木高校美術部員で絵を描いてほしいとの依頼がありました。1年生から3年生まで9名の部員が参加することになり、制作に取り組みました。
 8月はじめにピアノが三高会館に搬入され、作業がスタートしました。デザインは大方決めていたのですが、制作の過程で何度も塗り直しながら、より自分たちの納得のいく作品に仕上げていく様子はとても見応えがありました。毎日変わっていくピアノを見ることは、この夏の私の楽しみでした。
 夏季休業期間から9月にかけて土日も活動し、前期期末考査(9月21日~26日)直前に仕上げることができました。ピアノは十和田市交流センター「とわふる」に搬出され、10月7日の寄贈式で公に披露しました。
 全体を俯瞰して見ることはもちろんですが、ピアノのそれぞれのパーツで異なる緻密な描き込みや大胆な絵柄など、近くによっても見ていただけたらと思います。「とわふる」の白い建物に映える作品になりました。お時間があるときにぜひ足を運び、ご覧いただけると幸いです。

美術部部長 田口 結梨
 ピアノに絵を描くことは私たちにとって初めての試みでした。普段はキャンパスに描いている絵ですが、ピアノに描く絵は普段と違いました。絵の具をピアノに定着させるためにまずピアノ本体にヤスリをかけることから始まり、デザインにおいても平面ではなく立体なので、ピアノの側面をどのようにつないでデザインするかなど、通常の活動とは違う作業をメンバーで話し合いながら進めました。ピアノに描く絵のモチーフは十和田を象徴する馬と自然(花・樹木)を選び、また美術部を表す絵の具を組み合わせました。さらに白い建物に映えるピアノになることを意識しました。苦労したことは、初めての作業だったので、何度も塗り直しながら描いたことです。一度色を塗った箇所を白で塗りつぶしてもう一度色を塗った箇所がたくさんありました。大変でしたが、貴重な体験でした。
 このような経験をさせてくださった様々な方に感謝します。